2008年12月7日日曜日

南牧村って、何処?

過疎化の代表のように報道されて、すっかり有名になった群馬県南牧村。いったいどのあたりかと思ったら、関越道の始点から車で一時間ちょっとの、都心から意外と近いところです。群馬県の南西部にあり、富岡製糸工場で有名な富岡市、こんにゃくとネギで全国に名を知られている下仁田(しもにた)町の西方に位置する人口約3千の村。村のホームページによると、最盛期の3分の1以下に住民が激減した典型的な高齢化過疎村です。南牧村HP⇒ http://www.nanmoku.ne.jp/
 
村の中央を流れる南牧川の流域沿いに集落がうなぎのように細長く続き、この川に流れ込む多くの沢沿いにも、集落が点在します。山に囲まれているので、水田はほぼ皆無。傾斜地を開墾した段々畑で、コンニャクイモや花卉類、しいたけ等を栽培していますが、現金収入はそれほど捗々しくないようです。雇用能力のある企業が少ないので、下仁田・富岡方面への勤め人が多い、と聞きました。
           
私は今回、我がNPOのテーマである「スローステイ」の候補地として、南牧村を訪れたのですが、山里でジックリ滞在したい人には大変魅力的なところです。ちょっと山に入ると、山菜やきのこ類が採れ、地元にはマツタケ名人もいます。また、岩魚や山女魚が釣れる渓谷と清流に恵まれています。ハイキングや山登りも1週間程度の滞在では周りきれないほどです。
  
ただ、都会で育った人たちに山里での滞在や暮らしを手ほどきする案内人が、まだ組織化されていません。幸い、その道の名人は、土地の古老を含め沢山おられるようなので、村役場や商工会が強いリーダーシップを発揮されれば、徐々に受け入れ態勢を作ることができることでしょう。父祖伝来の深い知恵が途絶しないうちに、今こそ手を打つべき時だと感じました。

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