2008年12月7日日曜日

有機栽培農家の助っ人-ソフトスチーム加工

Yさんからメールを戴き、千葉県中小企業家同友会主宰の講演を聴きに行きました。テーマはYさんご自身の「野菜など食品加工におけるソフトスチーム加工技術」について。

講演の前に、先ずはテーブルの上に乗っかっている各種野菜の乱切りやペーストを試食してくれとのこと。なるほど、大根、ジャガイモ、かぼちゃ、ごぼう、人参などの有機農法で作った野菜類は、しっかりした味わいと独特の甘みがあって、生のままの美味しさです。青臭さや硬さは勿論無く、かと言って水煮のようなグチャグチャの水っぽい食感ともまるで違います。

これらは、40度から95度Cの間の蒸気で加熱加工したもので、食べられる状態にしながらも、素材自体の味、香り、食感、熱に弱い栄養分などをしっかり残せる新しい技術を使っているとのこと。この技術は、果物、豆類、肉類、魚貝類にも応用できます。

●消費者にとっては、下拵えをした食物素材が手軽に手に入る(冷蔵で最大一ヶ月保存可)
●供給側にとっては、形や大きさの不揃いなものも全部商品化できる
などのメリットがあります。設備投資もそれほど巨額ではないので、既に商品化が行なわれ、菱食の流通ルートに乗って、市販されているそうです。

贈答品にするわけでもないのに、日本人が野菜・果物等の見た目の姿かたちや大きさの均質性に拘り出したのは、いつ頃からでしょうかね? 有機栽培では、『規格外』のものができ易いので、小規模農家にとっては、こういった技術は大きな助けになると思われます。この技術を応用した具体的な事業例は、次をご覧下さい。
⇒http://www.toyohashi-cci.or.jp/joho/2006interview/200602.html

 

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