2008年12月7日日曜日

老舗の風格-関宿その3

保存されている古い町並みでも、変に観光地化すると、どこで作ったとも知れないみやげ物屋や単なる茶店が幅を利かせているところが多いものです。しかし、ここ関宿ではその種のものは極めて稀です。「これで商売になっているのかしら?」とこちらが余計な心配をするほど、昔ながらの構えでひっそりと商いをしています。

老舗の菓子屋「関の戸」の正面画像をご覧下さい。瓦屋根のついた立派な袖看板は庵(いおり)看板というそうです。この辺りはお茶の産地でもあり、八十八夜の初摘み煎茶は、極上の味でした。
桶屋もありましたが、東京の下町にも現存しています。ここには何と、鍛冶屋がありました! 平土間の作業場の横に、鎌や手打ちの包丁が無造作に並べられていて、凄みのある鈍い光を放っていました。

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