2010年1月31日日曜日

「置くとパス」!?

南三陸町の市街地に「おさかな通り」という界隈がある。魚屋さんが軒を連ねて商売に励んでいて、イベントの時には、観光客が群れ集うという。この一角に、同町の観光協会が運営する「汐かぜカフェ」という可愛い店がある。店内には、この町の有志が手作りしたいろいろな商品が陳列されていて、観光客にも人気があるらしい。

壁際に並べられたボックス型の棚には、木工品、アクセサリー、袋物、置物などいろんなジャンルの製品が置かれている。このボックス一つ一つが実は個人のお店になっていて、近々誰の店なのかラベルを貼る予定とのこと。産直市場で生産者がそれぞれ区画を持っているのと似ていますね。

この店の入り口近くの置き台に、蛸の置物が飾ってあった。セメントで作った文鎮で、合格祈願の旗を背負っている。南三陸町のマダコは「西の明石、東の志津川」と称されるほどのブランド品であるが、何で合格祈願かと聞いたら、「置くとパス」という返答が帰ってきた。蛸の英名<Octopus>をひねったらしく、これを考え付いた人はなかなか知恵者ですね。大きいのと小さいのと2種類あって、この日は小さいのは売り切れ、生産が間に合わないほどの人気らしい。

2010年1月17日日曜日

南三陸町-元養蚕農家の宿泊施設「かくれ里」

南三陸町はかつて養蚕が盛んな地域であった。同町の「ひころの里」内にあるシルク館には、養蚕・絹織物の歴史や、繭を使った手芸品などの展示がされている。この町の海岸側にある波伝谷地区に、元養蚕農家をそっくり残した宿泊施設「かくれ里」がある。
 
「かくれ里」の母屋は明治43年に建てられたがっしりした造りで、建物内にはこの地域で使われてきたさまざまな生活用具や生産道具が数多く収蔵されている。この施設のオーナーは民俗学の専門家なので、その一つ一つについて道具類がどのような目的と方法で使われていたか、興味深い説明をしてもらえる。幾つかの画像を見て、即何かが分かれば、あなたも相当なもの。
















かくれ里では夕食の提供はないが、2軒隣に「慶明丸」という農漁家レストランがある。息子さんが潜水夫でもあるので、季節になると採れたてのホヤも食べさせてくれるらしい。この日いただいた生わかめのシャブシャブは、非常に印象深い一品だった。貝類やワカメが持つ自然の旨みを塩味だけで食するので、いくらでも入る。お薦めです。



2010年1月11日月曜日

南三陸町-校舎の宿「さんさん館」

宮城県南三陸町は、石巻市と気仙沼市のほぼ中間にある。人口約1万8千人の、半農半漁のまちだ。静かで大きな湾口に抱かれ、そこに鮭が遡上する幾筋かの川が流れ込む。リアス式海岸地帯なので、耕地面積は少なく、豊かな森と山に囲まれている。JR気仙沼線の車窓から眺める一帯の眺めは抜群であるが、中心駅の志津川で降りる客は、夏場の海水浴シーズン以外はそれほど多くない。
 
この町の山手にある入谷地区に、廃校になった小学校を改造した宿舎「さんさん館」がある。ここで育った人達が、自分達の心のよりどころに是非残したいとして、みんなで協力して運営している宿泊施設だ。周辺の農家が、四季折々の体験メニューを用意して、グリーンツーリズム実践の中核センターとして機能していることが大きな特徴だ。現在、漁業関係の体験プログラムも含め、メニューの数は100種類を超えるという。



1階の食堂に、大きなざるのようなものがあるので何かと思ったら、これは養蚕に使う道具で、これに地元主婦の手作りの料理を載せて供するそうだ。2階には、教室を改造した和室や洋室のいろんなタイプの部屋が設えられている。2階に上る階段に、「きはきはなす」「さしくする」「ぜんとふれあう」「りぎりまでがんばる」「たしのかんがえをもつ」と書いてあって、この頭文字「はやしぎわ=林際」が元の小学校の名前だ。










  こういう里山でのんびりステイすると、子供のころに戻るかも?
さんさん館URL ⇒ http://www5.ocn.ne.jp/~san3kan/  
観光協会URL   ⇒   http://www.m-kankou.jp/ 
 

2010年1月1日金曜日

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
今年もお健やかな年になりますよう、お祈り申し上げます。
 
さて、スローステイ倶楽部では、今年の3月まで、佐渡観光協会との協働による佐渡ロングステイ・プログラムを継続しておりますので、奮ってご応募いただきたいと思います。元旦は寒気団の南下で、新潟地方は大荒れのようですが、天候が落ち着けば、船が欠航することは滅多にないそうです。
 
また、昨年暮れに、三箇所の施設会員が新たに加わりました。
□鳥取倉吉近郊の羽合温泉の一軒家「自分史の館」(温泉付き)
□千葉御宿の別荘「くろしお荘・木瓜庵」
□新潟阿賀町の一軒家の2階洋室「阿賀古里庵」(近くにスキー場や温泉あり)
  
日本海側の温泉やスキー場を選ぶか、温暖な千葉外房にステイするか、スローステイ倶楽部のホームページを早速チェックしてください。
 
<東北地方に伝わる「虎の舞」>